こんにちは、アビクラです。
クラシックと聞くと、なんとなく上品さや優雅さをイメージされる方も少なくないのではないでしょうか。
オーストリアはウィーン出身ヴァイオリニストであるクライスラーが作曲したウィーン古典舞踊集3部作「愛の喜び」「愛の悲しみ」「美しきロスマリン」 クライスラー演奏 はそんなイメージにピッタリな演奏を聴くことが出来るヴァイオリンの小品です。
作曲家としてのクライスラー
フリッツ・クライスラー(1875-1962) は音楽の都ウィーン生まれのヴァイオリニスト兼作曲家。
出典: https://www.francemusique.fr/en/six-best-hoaxes-classical-music-15587
世界でもっとも聴衆に愛され多くの支持を集めた事からヴァイオリニストの帝王としても形容されます。
10歳でウィーン音楽院、12歳でパリ音楽院を主席卒業し、なんと13歳にはアメリカでの演奏旅行を敢行し大成功を収めています。
本格的にヴァイオリニストとして活躍するまでの過程では医学も学んでいるため、彼のインテリ気質が、気品のある演奏スタイルとも無関係では無いかもしれません。
ウィーン古典舞踊集3部作について
クライスラーの作曲したこの3曲は非常に有名で、クラシックに馴染みのない方でもどこかで耳にした事があるかもしれません。
「愛の喜び」「愛の悲しみ」「美しきロスマリン」を合わせた3曲はウィーン古典舞踊集3部作とされ、現代でも多くのコンサート演目やCD録音で愛聴されている名曲です。
特段難しい技術は必要がない曲ですが、音楽の都ウィーンを感じさせる印象的で上品なメロディは、音楽表現を養う練習曲としても知られています。
演奏家クライスラーについて
上述の通り名曲のために様々な演奏家のレコーディングで聴くことが出来ますが、やはり作曲者自身が演奏するクライスラー盤はマストであり別格です。
録音が古いため音質は難ありですが、クライスラーの音の特徴である、温かみのある柔らかく響き渡るビブラート、直様クライスラーだとわかる上品なポルタメント(2音間の移動の際にわざと徐々にずらしながら音程を取る手法)、そしてルバート(全体のテンポは一定に個々の音の伸び縮みさせる手法)を発揮しながら、独特な節回しが洒脱な演奏に仕上がっています。
クライスラーにしか出せない音楽センスから醸し出されるウィーンの気品と優雅さが多くの音楽ファンの心を震わせます。
まとめ
クライスラーが演奏するウィーン古典舞踊集は、メロディに加え音楽の都ウィーンの気品を十二分に感じられる必聴名盤です。
録音がとても古く聴きづらい点もありますが、それでも尚、クライスラーの演奏が非常に気品と優雅さに溢れたものであると感じて貰えると思います。
クラシック名盤の中には、クライスラーの演奏が必聴版と評される作品も多々ありますので、ヴァイオリンに興味のある方は、是非クライスラーの演奏を聴いてみることをオススメします。
こちらのプレイリストには、クライスラーの名演奏を多くコレクションしていますので、是非聴いてみてくださいね。
good classical music for your lifestyle.
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